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【研修】児童虐待防止プロジェクトチーム研修会を行いました




 山梨県立大学の西澤哲先生から、虐待された子どもと虐待傾向にある親への支援についてお話しいただきました。


 今回の勉強会は、Peatixを利用し、若手議員の会のメンバーだけでなく一般の方にも広くご参加いただいた結果、なんと参加者は100名近くなりました!

 

 とても勉強になる内容であった事はもちろん、オンラインの画面越しでも声を出して笑ってしまうような面白トークもあり、2時間ほどの勉強会はあっと言う間に終了してしまいました!

 

 本当に沢山の内容を詰め込んでお話ししてくださいましたが、先生が実際に子どもたちをサポートして経験した事例も織り交ぜながらお話しを進めてくださったため、当事者の子どもや親の心理が初めて真に理解できた気がしました。


 先生のお話を聞きながら取ったメモの一部を紹介させていただきます。


  • 世代間連鎖について、人は自分が育てられたようにしか育てられないとよく言われるが、そんな単純なものではないのではないか。

  • 日本→児童虐待/アメリカ→child abuse、abuseは、【乱用】と言う意味。日本では、児童虐待と訳している。

  • PAAI→子どもに対して暴力をふるったりネグレクトをしてしまう親にたいする心理検査のひとつ。世代間連鎖と思われる人のPAAIでは、体罰肯定観と自己欲求の優先傾向が強いとわかった。

  • 体罰肯定観→今の自分を作ったのは、過去の虐待の経験も含めて。あの経験があったから今の自分がある。だから、あの経験は間違いではなかった。そういった考えになることがある。→この考えが世代間連鎖に繋がることも。

  • 虐待をする親には、“依存傾向”がある。物質依存は意外と少ないが、賭博への依存が日本は多い。児相では“親の趣味はパチンコ”などと把握をしていることが多いが、実際には趣味ではなく病的依存であることが多いのではないか。

  • 男性依存も多い。セックス依存も多いのではないかと考えるが、この点は把握が難しい。

  • すでにある家庭への諦め、これから築く生殖家庭への憧憬。これが、被虐待児の早期の性的活発につながる場合がある。親愛欲求の性愛化。→10代など若年での妊娠出産傾向

  • 2017年の厚労省で子ども間の性被害連鎖を調査。731件、1371人確認。→スティグマを恐れ、施設内で解決したいということがある。もはや、これは制度による虐待。施設に入る事で性被害と言う被害にあってしまうシステム虐待ではないか。

  • 施設よりも家庭(里親、養子縁組など)と言う考えがあるが、おそらく最適な比率は半分ずつくらいではないか。家庭を重要視する国で、何度も繰り返し里親が変わる事で余計に心に傷を負ってしまう子どもの話があった。→どこの家庭でも受け入れてもらえないと言う体験になってしまった。

  • 大人になって施設を出てから親に金銭を要求され従ってしまう事もあり、施設を出た後の問題もある。→大人になっても、子どもを乱用する child abuse


 今回の勉強会では沢山の知識や気づきがあり、議員としてだけでなく二児の母としても大変勉強になりました。


 この勉強会を終え、個人的には、以前から気になっていた施設等退所後の支援強化についても、改めて必要性を強く感じております。


 具体的な政策提言に繋げていけるよう、引き続きPTで学んでいきたいと思います。

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